慈経 Metta Suttam
- 1.
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- Karaṇīyam atthakusalena yan taṃ santaṃ padaṃ abhisamecca;
- カラニーヤ マッタクサレーナ ヤン タン サンタン パダン アビサメッチャ
- Sakko ujū ca sūjū ca suvaco c'assa mudu anatimānī.
- サッコー ウジュー チャ スージュー チャ スワチョー チャッサ ムドゥ アナティマーニー
- [解脱という]目的をよくわきまえた人が、静かな場所へ行ってなすべきことがあります。何事にもすぐれ、しっかりして、まっすぐでしなやかで、人の言葉をよく聞き、柔和で、高慢でない人になるように。
- 2.
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- Santussako ca subharo ca appakicco ca sallahukavutti;
- サントゥッサコー チャ スバロー チャ アッパ キッチョー チャ サッラフカ ヴッティ
- santindriyo ca nipako ca appagabbho kulesu ananugiddho.
- サンティンドゥリョー チャ ニパコー チャ アッパ ガッボー クレース アナヌギッドー
- 足ることを知り、手が掛からず、雑務少なく、簡素に暮らし、諸々の感覚器官が落ち着いていて、賢明で、裏表がなく、在家に執着しないように。
- 3.
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- Na ca khuddaṃ samācare kiñci yena viññū pare upavadeyyuṃ;
- ナ チャ クッダン サマーチャレー キンチ イェーナ ヴィンニュー パレ- ウパワディッユン
- sukhino vā khemino hontu sabbe sattā bhavantu sukhitattā.
- スキノー ワー ケーミノー ホントゥー サッベー サッター バワントゥ スキタッター
- 智慧ある識者たちが批判するような、どんな小さな過ちも犯さないように。幸福で平安でありますように。生きとし生けるものが幸せでありますように。
- 4.
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- Ye keci pāṇabhūt'atthi tasā vā thāvarā vā anavasesā;
- イェー ケーチ パーナ ブータッティ タサー ワー ターワラー ワー アナワセーサー
- dīghā vā ye mahantā vā majjhimā rassakā aṇuka_thūlā.
- ディーガー ワー イェー マハンター ワー マッジマー ラッサカーヌカ トゥーラー
- いかなる生命であろうともことごとく、動き回っているものでも、動き回らないものでも、長いものでも、大きなものでも、中くらいのものでも、短いものでも、微細なものでも、巨大なものでも、
- 5.
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- Diṭṭhā vā ye vā addiṭṭhā ye ca dūre vasanti avidūre;
- ディッター ワー イェー ワ アッディッター イェー チャ デゥーレー ワサンティ アヴィデゥーレー
- bhūtā vā sambhavesī vā sabbe sattā bhavantu sukhitattā.
- ブーター ワー サンバウェースィー ワー サッベー サッター バワントゥ スキタッター
- 見たことがあるものもないものも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、既に生まれているものも、卵など、これから生まれようとしているものも、生きとし生けるものが幸せでありますように。
- 6.
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- Na paro paraṃ nikubbetha nātimaññetha katthacinaṃ kañci;
- ナ パロー パラン ニクッベーター ナーティ マンニェータ カッタチナン カンチ
- vyārosanā paṭighasaññā nāññamaññassa dukkham iccheyya.
- ビャーローサナー パティガ サンニャー ナーンニャマンニャッサ ドゥッカ ミッチェッヤ
- どんな場合でも、ひとを欺いたり、軽んじたりしてはいけません。怒鳴ったり、腹を立てたり、お互いにひとの苦しみを望んではいけません。
- 7.
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- Mātā yathā niyaṃ puttaṃ āyusā ekaputtam anurakkhe;
- マーター ヤターニヤン プッタン アーユサー エーカ プッタマヌラッケー
- evam pi sabbabhūtesu mānasam bhāvaye aparimāṇaṃ.
- エーワンピ サッバ ブーテース マーナサン バーワイェー アパリマーナン
- あたかも母が、たった一人の我が子を、命がけで守るように、そのようにすべての生命に対しても、無量の[慈しみの]心を育ててください。
- 8.
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- Mettañ ca sabbalokasmiṃ mānasam bhāvaye aparimāṇaṃ;
- メッタン チャ サッバ ローカスミン マーナサン バーワイェー アパリマーナン
- uddhaṃ adho ca tiriyañ ca asambādhaṃ averaṃ asapattaṃ.
- ウッダン アドー チャ ティリヤン チャ アサンバーダン アベーラン アサパッタン
- 慈しみの心を一切世間(すべての生命)に対して、限りなく育ててください。上に、下に、横(周り)に[棲む如何なる生命に対して]も、わだかまりのない、怨みのない、敵意のない心を育ててください。
- 9.
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- Tiṭṭhaṃ caraṃ nisinno vā sayāno vā yāvat'assa vigatamiddho;
- ティッタン チャラン ニスィンノー ワー サヤーノー ワー ヤーワタッサ ヴィガタミッドー
- etaṃ satiṃ adhiṭṭheyya brahmam etaṃ vihāraṃ idham āhu.
- エータン サティン アディッテェッヤ ブラフマメータン ヴィハーラン イダマーフ
- 立っている時も、歩いている時も、坐っている時も、あるいは横になっていても眠っていない限り、この[慈悲の]念をしっかり 保っていてください。これが梵天(崇高なもの)の生き方であると言われています。
- 10.
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- Diṭṭhiñ ca anupagamma sīlavā dassanena sampanno;
- ディッティン チャ アヌパガンマ スィーラワー ダッサネーナ サンパンノー
- kāmesu vineyya gedhaṃ na hi jātu gabbhaseyyaṃ punaretī ti.
- カーメース ヴィネッヤゲーダン ナヒジャートゥ ガッバ セッヤン プナレーティー ティ
- [このように実践する人は] 邪見を乗り越え、常に戒を保ち、正見を得て、諸々の欲望に対する執着をなくし、もう二度と母体に宿る(輪廻を繰り返す)ことはありません。
祈願文 Patthanā
- Etena sacca vajjena pātu naṃ ratanattayaṃ
- エーテーナ サッチャ ワッジェーナ パートゥ ナン ラタナッタ ヤン
- この真理の言葉の力によって我らは三宝に守られますように。
- Etena sacca vajjena hotu no jaya maṅgalaṃ.
- エーテーナ サッチャ ワッジェーナ ホートゥ ノー ジャヤ マンガラン
- この真理の言葉の力によって我らは幸福でありますように。
- Etena sacca vajjena sadā sotthi bhavantu no.
- エーテーナ サッチャ ワッジェーナ サダー ソッティ バワントゥ ノー
- この真理の言葉の力によって我らは常に安穏でありますように。
※ 護経として読経する場合は以下の文言を唱える。
- Etena sacca vajjena pātu tvaṃ ratanattayaṃ
- エーテーナ サッチャ ワッジェーナ パートゥ トゥワン ラタナッタ ヤン
- この真理の言葉の力によってあなた(がた)に三宝のご加護がありますように。(三唱)
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