あなたとの対話(Q&A)

病気について

長老は精神科医の薬物療法やカウンセリングでは心の病は治らないとおっしゃっていますが、どうすれば直るのですか?

世間では『病気』というのは正常と判断しているレベルが下がった時です。精神病の時も同じ基準:正常がなくなり、異常になったことを意味します。
肉体であろうが、こころであろうが「正常」に機能しなくなったら、そのその分野の専門家が何とか方法で「正常」に戻してやろうとする。それが、治療でしょう。社会の「正常」を維持するために、「警察組織」が必要と同じく、それらの治療方法も社会の「正常」を保つために必要です。

仏教の大きな問題は社会で認めている「正常」も「病」(異常)として扱うことです。ですから、奇跡のごとく発達している世界のあらゆる治療方法は「一時的な」解決策として見ているのです。「手当て治療」は必要ですが、本格的な治療ではないと言う意味でSumanasaraの本に「治らない」という言葉を使っています。

どうしたら治る?
精神病にかかった原因を根こそぎに取り除くことです。無明を頭とする煩悩は原因です。
一般的なレベルでいうならば:妄想をやめることです。有効的な、論理的な思考は良いのです。しかし、そのときもよく注意する、実行できる思考かないかと。

感情に気をつける。感情は非論理的なものです。現れたら、理性がなくなる。感情が人を支配する。感情の判断は正しくない。また、感情が妄想を引き起こす。命を守るために最低限に必要な、食欲、家に鍵をかける、財布を守る、蚊取り線香を使用する(欲と怒りのことです)などの感情ではなく、要らない、余計な、無くても問題にならない、異常な感情を制御する。
智慧があるとそれは簡単に減って行くので、智慧の開発にふんばります。脳を「瞑想」で活性化します。(慈悲の瞑想で最清な善たる感情で悪の感情を入れ替える)
以上で精神病は完治します。

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