仏足石について
先日知人よりミャンマー旅行のお土産として仏足石を描いたプレートをもらいました。
足の面に格子状の模様があり、その格子の中にさまざまの図(蓮華、法輪等)が描かれているのですが、これには何か意味があるのでしょうか?
*悟りを開いて伝道活動を始めたお釈迦様について色々とエピソードが語られるようになりました。
*仏陀が語る真理は今まで世の中にあった様々な教えを遥かに乗り越えているのだと強調する目的もこれらのエピソードのなかに隠れていたことでしょう。
*一番古くて有名な話のひとつは仏陀の身体に32の相があったということです。今の仏像に出来るだけこれらの相を見られるようにしています。
*この相の話が発展してお釈迦様の足の裏にも108の印があるといわれるようになりました。
*この108の中に須弥山、蓮花などがあります。ヒンドゥー教の世界観も入っています。幸福の象徴とされていたものも入っています。
*意味はいくつか考えられます。今までの世界観は仏陀がすべて踏まえた上で語っているのです。
俗に言う幸福よりも仏陀の語られる幸福が優れている。世の中のすべての教えが仏説には値しない。仏陀こそが最高たる人物です。などです。
*伝統的には一つ一つの印に説明はあるようですが、まとめてみると上のような意味になります。
*信者の間で仏足もひとつの信仰の対象です。仏像が形成される前は仏陀の代わりに足跡を彫っていました。今「仏足石」として作っているのはこの「足跡」です。
*今の仏教徒には仏足石は幸福の象徴です。不幸を追い払ってくれるお守りにもなります。
以上
Sumanasara