出家は常に思い起こすべき
アピナパチャベカーナ(いつも覚えておかねばならない事)と言う御経について教えてください。
テーラワーダ仏教の出家が覚えているDasadhamma Suttaという経典があります。
そちらに10項目がありまして、一つ一つの項目の終わりにPabbajitena abhiṇhaṃ paccavekkhitabbaṃという語尾がついています。(出家は常に思い起こすべき)という意味の語尾です。
- 出家したことで社会での立場、階級がなくなったと
- 他人に頼って生きている(乞食の生活)こと
- 社会人と違った生き方をしなくてはならないこと
- 戒が守られていないと自分の良心が訴えていないこと
- 修行する同僚たちが、証拠にもとづいて自分を戒について訴えていないこと
- 全ての愛するもの好きなものは変わっていくこと
- 業によって生きていること、また自分の行為は自分が相続すること
- 自分が昼と夜をどのように過ごしているのかと
- 出家生活は気に入っているのかと
- 常識の次元を超えた何か聖なる智慧を得ているのか、臨終のとき他の出家者からそれを聞かれるとだまっていることにならないのかと
出家は常に思い起こすべきです。Aṅguttara Nikāya; 5,87
Sumanasara