中間
私は部活でテニスをしていたのですが、私の学校は毎年大会で優勝していて、2位になったことはなかったのです。毎年優勝していたのでもし今年の自分の出場する年に限って優勝できなかったりしたら伝統が終わってしまい、先輩達に非難されると思います。
絶対負けられない!! そんなプレッシャーの中でなんとか優勝することができましたが、絶対勝たなくては!というプレッシャーが強すぎてテニスどころではありませんでした、勝って終わってからもぜんぜんうれしくなかったし、むしろもう二度とテニスはしたくない、と思うほどでした。
お釈迦さまは勝敗を捨てると安らぎがあると言っていました、スマナサーラさんは絶対勝てるなんて保証は無い、けどだからといってやめるのではなくしっかり実力を出して実力で負ければまだ納得がいく、と言うような内容のことを言っているのを読んだことがあるのですが、その心境といいますか、気持ちの程度がわかりません、勝とう!という気持ちも強すぎてはだめだし、だからと言って負けよう、と思うのではなく、中間のちょうどいい気持ちがわかりません。
それに伝統などのプレッシャーもあるなかでそのような気持ちにもっていくにはどのようにすればいいのでしょうか?
先ず、あなたのテニスの優勝をお祝いいたします。苦しかったけど、良かったね。では、質問に入ります。
> 「中間のちょうどいい気持ちがわかりません。」
中間なんかはないと思った方がいいよ。
そんなことを言っても半端になるか、やり過ぎになるかに決まっている。
人を相手に競争だから、相手のことを気にしなくてはいけないと一般的に思ってしまうが、すべて自分との戦いですよう。
テニスの場合でも自分の能力がどこまでアップできるかと、そのぎりぎりまで、伸ばしてください。
でないと、悔しいです。テクニック、訓練、練習、研究、理論、観察などをして自分の力と能力をアップすることだけに集中してください。
考えると、妄想すると時間がかかります。
精神のエネルギーが浪費してしまいます。
伝統やらなにやら、そんなのはどうでもいい。わすれること。
そんなこと考えて無駄に使うエネルギーも能力・テクニック向上につかう。
勝っても、負けてもあなたはすごいことが身についてしまいます。あなたは、要らんことばかり考えて、精神力が減ってしまった。だから、極端に無理をするはめになった。
この負けず嫌い性格を自分自身の能力向上するために使用する。
テニスと関係がなく、能力はいくら上がっても悪くないでしょう。(人をダメにするのは他人ではなく、自分のこころなのです)ですから、あれこれと妄想することはやめる。
自分の力をぎりぎりのところまで発達させる。
これが、あなたが探しているちょうどういいところ、中間です。また、優勝してね。
A.Sumanasara