何が平和を壊すのか?
争いの世界を乗り越えるブッダの智慧
アルボムッレ・スマナサーラ長老
付 録
ブッダが教える「勝利への王道」……吉祥経より
①愚か者と付き合わない
②賢者と付き合う
③敬うべき人々(両親・ブッダ・先生)を敬う
④自分に合った適切な所に住む
⑤善い行いをしておくこと
⑥自制する(感情に負けず、理性に基づいて生きる努力をする)
⑦よく勉強する
⑧仕事の技術を学ぶ
⑨道徳的な人間になる
⑩正しい言葉を選んでしゃべる
⑪両親の面倒をみる
⑫家族の面倒をみる
⑬自分にとって、簡単な仕事を選んで働く
⑭布施をする(助けてあげるべき人々を助ける)
⑮仕事も他の社会的な行為も、法・真理に遵って行う
⑯親戚の面倒を見る
⑰行為・生き方が間違わぬよう、人の役に立ち非難を受けぬよう、自己管理する
⑱決して悪いことをしない、罪から遠ざかる
⑲飲酒を抑える
⑳為すべきものに対して怠らない
㉑人を尊重する
㉒謙虚になる
㉓満足を感じる
㉔自分の人生を支えてくれたものに対して感謝の気持ちを育てる
㉕ブッダの教えを聴く
㉖落ち着き(忍耐)
㉗威張らないで人のアドバイスに耳を傾ける
㉘出家と付き合う
㉙機会がある度に真理について対話をする
㉚実践しやすい修行をする
㉛性欲から離れる
㉜聖なる真理(苦、集、滅、道)を体験する
㉝涅槃(究極な平安)を体験する
㉞損、得、人気、不人気、誉められる、貶される、苦、楽という世の中の流れに遭遇しても心が全く動揺しない
㉟憂いがない
㊱貪瞋痴がない清らかな心で生きる
㊲安穏に生きる
以上のどの項目でも、実践すれば自分も他人も幸福を感じることは確実です。しかしその幸福に甘んじずに、希望を高く持ってすべての項目を実践してください。如何なる場合でも、如何なる状況においても幸福を獲得します。これが最高の幸福です。
何に出会っても揺るがない心が最高の幸福です。
Puṭṭhassa loka dhammehi
Cittam yassa na kampati
Asokaṃ virajaṃ khemaṃ
Etaṃ maṅgalam uttamaṃ
(Maṅgalasutta)
世間のものごとに触れても、
心が動揺しないこと。
憂いがなく、汚れがなく、安らかであること。
これが最上の吉祥です。
(吉祥経)
この施本のデータ
- 何が平和を壊すのか?
- 争いの世界を乗り越えるブッダの智慧
- 著者:アルボムッレ・スマナサーラ長老
- 初版発行日:2003年5月